カテゴリ:不動産の役立つ知識 / 投稿日付:2021/07/08 06:49
『尾張旭市の不動産売却・買取はお任せください』
センチュリー21ピース代表のイトウです。
前回は『夏場の電気代対策=エアコン対策』というお話でした。
今回は、引き込み線について少しお話します。
引込線とは、電力会社からの給電線の事です。
電柱から住宅へ引っ張っているケーブルの事です。
電柱から住宅までの距離が長い場所、短い場所などありますが、
『電線は重い』という事をご存じですか?
つまり、距離が長ければ長いほど、住宅の引込部分に負担が
かかっています。
特に古い家では、引込部の取り付け金具が、躯体の老朽化に
よって、取れてしまう可能性があります。
台風シーズンの前に確認しておくとよいでしょう。
さて、今日は、そんな引込線に関する豆知識です。
旗竿地といわれる土地では、道路奥側に位置する
土地の間口は狭いです。
そのため、引き込み線が、隣地横断している場合があります。
建物への引き込み線が間口の狭い所有地上を経由して、引込
出来れば一番良いのですが、建物位置や引込部の位置に
よっては、どうしても、隣地横断しなければならない場所が
あります。
そんな時には、
①引込ルートを変える
②隣地所有者に許可をもらう
③ポールなどを建てて敷地内を経由する(埋設も検討)
のいずれかを検討することとなります。
①に関しては、電柱から直接引き込んでいるルートを電柱間の
ワイヤーを使って引き込む『メッセンワイヤー引込工法』という
工法で対応します。
これに関しては、お客様都合の工事となりますので、実費負担
の可能性があります。
事前に電力会社や、工事店に相談されるとよいでしょう!
その際に、容量アップの契約変更を行うと、無料で対応して
くれる場合がほとんどだと思いますので、確認してみて下さい。
(例えばSB30Aの契約をSB40Aにする。ただし、最低1年間は契約維持してください。1年未満は実費請求されます)
②の場合、隣人との関係が悪くない限り、OKしてもらえる場合
が多いです。
その際には、『鳥害対策』を忘れずに、あわせて対応することを
お勧めします。
『鳥害』とは簡単に言えば、引き込み線に鳥がとまってフンを
することで、下の敷地やクルマが汚れてしまう事です。
これは、のちのち大きな問題になり、良好だった隣人との
関係が悪くなる可能性もあります。
十分に注意してください。
許可がもらえなかった場合には、③となり、自地内に引込線
ルートを確保しなければなりません。
たかが『住宅の引込線』と、侮ってはいけません!
住宅を購入予定の方や、不動産営業マンの方々も、
街を歩くとき『引き込み線』を意識して見てください。
なかなか、面白い事に気付くと思います。
今回のまとめ!
『引込線は、建物を壊す可能性あり!
隣地横断引込線は、人間関係を壊す可能性あり!』
皆さんも、十分にご注意あれ!
次回は、『住宅用太陽光発電設備と雨漏り』について
お話します・・・
お楽しみに!
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